「Wrapping The Earth」プロジェクトチームは、京都でのプロジェクトの基盤を築き、歴史への深い理解を得るために、由緒ある上賀茂神社を視察しました。
京都北区に位置する上賀茂神社は、賀茂別雷大神を御祭神として祀り、「上賀茂神社」または「上社」の名で親しまれています。国宝2棟、重要文化財41棟を含む広大な境内はユネスコ世界文化遺産にも登録されており、その歴史的建造物は地域のルーツを雄弁に物語っています。
今回の視察では、歴史的建造物の背景を調査し、地域と密接に結びついた神社の歴史を学びました。この視察で得た知見は、歴史と文化への深い敬意を払い、地域社会への貢献を念頭に置いた企画立案に役立ちます。
クロノス保全財団が推進する「Wrapping The Earth」プロジェクトは、プロジェクションマッピングを用いて歴史的建造物をアートで彩ることで、文化遺産に新たな価値を吹き込み、保全につなげる先駆的な取り組みです。創始者である長谷川章氏が生み出した「デジタル掛け軸」と呼ばれる幻想的な演出は、観客に他に類を見ない視覚体験を提供します。
上賀茂神社の視察は、「Wrapping The Earth」プロジェクトにとって、歴史と自然が美しく調和する京都という土地で、歴史的建造物と現代アートをどのように融合させるか、その可能性を探るまたとない機会となりました。
このプロジェクトは、世界各地の建造物を舞台に、プロジェクションマッピングイベントを展開し、ブロックチェーン技術を用いて、データの改ざんを防ぎながら保全することを目指しています。過去のイベントでは、築地本願寺において2600人以上の参加者を集め、大きな成功を収めました。さらに、11月には貝塚市の水間寺や、来年の3月には熊本城でもイベントが開催される予定です。
「Wrapping The Earth」プロジェクトは、単に歴史的建造物をアートで彩るだけにとどまらず、地域社会との連携を強化し、歴史と文化への敬意を忘れずに、革新的な事業を展開していくことを目指しています。
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